11月16日(土)
「ブラ大モリ」2013秋 『いし大モリ』~石造物からみる大森の歴史と文化 編~
を、開催いたしました~
快晴の青空の下、紅葉に染まる大森を歩きました~
2013秋のテーマは、なんと『石』! 普段ほとんど意識してない? あの『石』です!

石といっても、美術史的な関心、民俗学的な関心、建築・土木的な関心など、興味の方向は様々だと思いますが、

今回の案内人は、石見銀山遺跡の石造物調査に長年携わってこられた鳥谷芳雄さん(島根県文化財課世界遺産室主席研究員)。
考古学の分野から石造物の魅力に迫りました~♪
↓石見銀山資料館の前庭です。

石臼・手水・かなめ石・梁石・灯篭・道標・・・などなど、ここは石の宝庫とのこと。しょっちゅう行ってるんですけどね、そんなふうに見たことなかったなぁ・・・
↓代官所前駐車場(向陣屋跡)です。

【西南の役戦死者記念碑】は明治20年に建立されたもので、西南の役で亡くなられた15名の方々の名前が刻まれています。
気になるのはこの足元の大きな岩山。江戸時代の資料によると、この場所には鬼子母神が祀られていたとか!? 向陣屋も鬼子母神も今はもうありませんが、この岩山だけは当時と変わらずここにあり、大森の歴史を見つめてきたようですね~
↓ここ、どこだかわかりますか?

知らない方も多いのではないかと思うのですが、代官所前から目と鼻の先にあります。
(一番右側のおじぞうさんが鳥谷さんのお気に入りだそうです…)
祠の外側には、【嘉永六年 施主 御中間中 石工 波根西六四郎】とあります。施主が中間で、作ったのは波根の職人・・・福光だけでなく波根の石工さんもおられたのですね! おもしろいですね~
しかし、このおじぞうさん。こちら側を向いているということは、この獣道が当時の道か?(と、道の方が気になる私です。。。)
まだまだ、話したいことは山ほどあるのですが、あんまりしゃべってしまうと参加された方に申し訳ないので☆あとは写真でご紹介。

参加者の皆さんの真剣な眼差しがとても印象的でした~
今まであまり意識していなかったんですけど、『石』 面白いですね!
明和、安永、文政、嘉永、安政・・・200年以上前の職人さんがコツコツ削ってつくったものが、(風化したり破損したりしていたとしても)今もこうして見ることができるって スゴイです。
ご参加くださった皆さん。そして、案内をしてくださった鳥谷さん。本当にありがとうございました。
「ブラ大モリ」は、毎回テーマを設け、専門家の案内のもと大森の町並みを巡る町歩きイベントです。
石見銀山資料館と
家の女たちが共同で主催しています。
次回 「ブラ大モリ」2013冬 のテーマは、ズバリ『みや』です!
開催日&詳細は追って、ブログ&Facebookページでご案内いたします! おたのしみに~