只今、この辺りは「ほんこさん」シーズンまっただ中です。
報恩講(ほうおんこう)は、浄土真宗の開祖、親鸞の命日前後に営まれる法要のこと。
阿弥陀様を拝み、お経をとなえ、説教をきき、御斎をいただきます。
この辺りは浄土真宗のお寺が多いので、11月~12月にかけては、毎週どこかのお寺で報恩講をやっている。といった感じなのです。
※報恩講のことを、この辺りでは「ほんこさん」といいます。
そんな「ほんこさん」になくてはならなかったものが、『御斎米袋(ときまいぶくろ)』です。
この袋にお供え用のお米を入れて持参するのです。お供えするのはお米だけで、袋は持って帰ってまた次に使います。
地域によって、呼び名も作り方も様々ですが、たいてい小さい端裂を縫い接いで作ってあります。
小さな目でしっかりと縫ってあるもの、大きな縫い目、継ぎ目がそろっていないもの・・・どれもそれぞれ心がこもっていて素敵です。端裂を接ぐのは、「どんな小さな端裂のようなものでも、命ある限り大切にする」とか、「どんなちっぽけな人間でも手をたずさえて助け合えば、みんなが幸せになる」とか、そういった仏教の教えの実践なのだそうです。
と、
いうわけで、
次の「むかし家事教室」は、~『御斎米袋』を縫ってみよう!~です。
とはいっても、前回の『箱ずし』同様、『御斎米』をお供えする所は、今では数えるほどになってしまいましたので、(↑只今、オムラ制作途中の『なんちゃって御斎米袋』。)
本来の使い方とは違うけれど、昔のものをお手本に、ちょっとそこまでお買いものーなんて時に使えちゃう巾着袋。を作ろう!という訳。
講座にあわせて、昔の和裁道具あれこれ 展示中。
「ああ、こんな部屋があったらいいなぁ」 なんて思いながら毎日眺めています。
期間は12月いっぱいを予定していますので、ぜひ見にいらしてくださいね!
***************~『御斎米袋』を縫ってみよう~! まだまだ募集受け付けています♪
・日時:12月9日(金)13:00~16:30・場所:重要文化財熊谷家住宅・参加費:1,500円(入館料・材料費・おやつ代含む)・お問い合わせ・お申込み:熊谷家住宅 電話0854-89-9003
みなさまのご参加、心よりお待ちいたしております!